デジャブ

まちを歩いていると、突然、あれ、どこかでいつかみた風景だな、と思う光景に出会うことがある。デジャブというのだろうか。車の頻繁に行きかう大通りと次の大通りを結ぶ小路(といっても車がすれ違える幅はある静かな路地)を歩いているときだった。ハルが音に敏感なので散歩は時々こういう道を選ぶ。このような道は秩序なく曲がりくねっていることが多い。その分、発見もある。ある角を曲がったとき、数十メートル先に喧噪の大通りが垣間見えるところに差し掛かった。というのは、先に見える大通りの手前で我々が歩く路地が鈍角に折れ曲がっているのだ。多分、計画的につくられた道路ではなく、自然発生的にいろんな社会関係の歴史の中で形作られた道路なのであろう。まっすぐ先に見えるものは、手前の木漏れ陽の合間の日差しの中で明るく輝く空と、あとは車の音だけである。

路地の両脇には、高層マンションが向かい合って静かに立っているが、人通りはない。右側のマンションの前には、道路沿いに植栽を植え、建物前面の背の高い常緑樹の列が路地に日陰を落し、それが先の大通りまで続いている。少し行くと、先に小さく、立ち話をしている数人の人達の姿が見えた。出た先に、何か良いことがあるのだろうかとも感じさせた。小路を出たところの小学校の塀に、横断幕状に校区の標語が張られていた。「住みたいまち、帰りたいまち、」。と。

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