入ってみたくなる道

我が家の前面の市道は、道幅が少し変化して不規則である。全体で百メートルの長さの道路の両端がいずれも一定の車の往来のある市道につながるいわゆる三角形の斜辺上の部分にあたるのだが、片方は七メートル幅、もう片方は四メートル幅で少し折れ曲がった尻すぼみ型になっており、大きな車の通り抜けが難しい。隣接する大型敷地は現在は大型マンションの用地になったが、以前は市の管理する総合体育館があり、休日には体育館利用の車が最短ルートを提示するカーナビの影響か、間違って入ってくるケースが多く、バックして出ていく車をよく見かけた。我が家の土地を手に入れて以来、この前面道路に関して市や隣接地と交渉をして、いくつかの是正を行ってきた。まず、すぐ近くに幼稚園や小学校もあり、園児や小学生も利用する道路であることから、バックする車の視界の危険性を少なくするため、道路ミラーや先細りの道路巾を示す道路標識(この先、細い道路のため大型車両の通行禁止の表示)をつけてもらった。(規定のせいか、標識の高さが高いので乗用車は気が付かない人もいる)。その他、市道側溝の排水蓋取替、側溝沿いのフェンス設置、道路に設置された隣接地の電柱移設等改良を行った結果、車の進入も少なく、ずいぶん安全に使いやすくなった。

一時は、ハルを初め、ワンちゃん仲間の人達から、道の両端を閉じてドッグランにしたらという冗談交じりの提案も出たほどだ。現在では、道路両脇に建てられたマンションの前面に配された多くの樹木のため、セットバックして建てた我が家も見えないほど緑陰で囲まれ、イタリア・バロックの透視画的色彩を帯びた先細りの通路に、木漏れ陽が差し込み、ハルの日々の散歩の起点となる愛着の持てる場所になった。

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