火災の知らせ

夜明けまだ間もない朝六時過ぎ、突然向かいの高層マンションの方から「フォーン、フォーン」と警報が鳴り響いた。「フュッ、フュッ、東棟の一階に火災が発生しました。避難してください」。「・・・」。びっくりして表に出てみると、赤ちゃんを抱いた数組の若夫婦がマンションの入り口から出てきて、不安そうにしている。警報は鳴り続いている。煙も何も見当たらない。常駐の管理人はいないのだろうか、防犯会社への連絡はないのだろうか。十分くらい経っただろうか。未だ警報が鳴りやまないので、消防に連絡してあげよう。二百メートルくらい離れた近くには消防の分署がある。元、区の消防署だったところが、統合で分署になったのである。行ってみると、まだシャッターは降りている。本部からの連絡がないと動かないのだろうか、でも当直位はいるだろう。目の前に一台の車が止まり、誰か一人事務所に入っていった。多分、住人が知らせたのだろうと思い、その足で戻ってきた直後、通りにサイレンの音が鳴った。やがて、マンションの警報が何度か鳴り、その後静かになった。出ていたマンションの住人達も戻っていった。

ひょっとしたら、火災報知機の誤作動か、いたずらかも・・。都会のマンションの危機管理は十分だろうか、誰かが知らせるだろうと住民同士はそれぞれ遠慮しているのだろうか、高層マンションの器械に頼りすぎてはいないか、お互いあまり親しくないマンションの住人たちの防災教育はどうしているのだろか・・・など、考えさせられる一幕であった。一つ分かったこと、都会で育ったハルには通りを行くサイレンの音に耳慣れしているせいか、今回は何もなかったような顔をしていた。

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