子供達の交叉点

散歩道の一角に子供たちで一杯になる交叉点がある。このところのコロナ対策によるフレックス制の通学時はそうでもないが、それまではとにかく朝の通学時間帯の混み様は、住宅地のこの付近でも一様ではなかった。小さい順に、保育園児、小学生、そして高校生が同時間帯にこの交叉点を利用するのである。交差する両者とも歩道のある二車線道路で、制限三十キロ、途中に速度抑制装置のハンプもある生活道路なのだが、南北を抜けるメイン道路の脇に走る車の通り抜けに利用されており、信号もないので特に朝の通勤時間とも重なると、一時的にかなりの車の交通量ともなる。歩くのが最も遅いのが母親に手を引かれまだたどたどしい歩き方の保育園児、その横を通り過ぎるのが黄色い学習鞄を背負い、揺れる給食袋、手にはハーモニカや画材道具を入れた箱を持ち、交通ワッペンを張った帽子をかぶって、談笑しながら歩く小学一年生の群れ、それをよけながら頭が一つ抜きんでた上級生が追い越していく。そして一列に並んだ自転車通学の高校生たちが車道の端を進んでいく。

交叉点では、挨拶を交わしながら交通整理の旗を持った小学校からPTAの親二人と、高校からは職員、先生が三人の合計五人が車、自転車、子供たちと手分けをして交通整理をしている。少々過剰な気を付け方のようではあるが、我が国の交通事情、マナーを考えると致し方ないのかな。「ハルちゃん、我々もせいぜい邪魔にならないように注意しよう」。

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